真夏の夜の夢~マチノブンカサイ~への願い 

 

岡山県岡山市中心市街地カルチャーゾーンには、岡山城の西丸跡地に鉄筋コンクリートによるモダンな校舎が残されている。この建物は旧内山下尋常高等小学校の校舎として、昭和9年に建てられた。1945(昭和20)年629日の大空襲で市街地の多くが焼失。学校を取り囲む、かつての城の石垣の焼色から、空襲の激しさを伺うことが出来る。そんな中、内山下小学校の校舎が残ったというのは一つの奇跡であり、素晴らしいことであると思う。

 

今年の917日(月・祝)、その旧内山下小学校跡地を舞台に「真夏の夜の夢~マチノブンカサイ~」が開催される、実に9年ぶりである。あのときはroomOP8の安田さんと、shuriの山田くんと3人だけで企画し、勢いだけで開催に漕ぎ着けなんとか着地した、という…(笑)。それでも約700人のお客さんが集まってくれた。あれから年を重ね、今ではスタッフ、そして多くの参加&ご支援を頂いている。

 

もともと『真夏の夜の夢』という野外フェスティバルは、10年前に旧日本銀行跡地にて初めて開催された。音楽と屋台がメインの祭りだったけど、今回からは更にバージョンアップし、校舎を使ったワークショップや展示販売が増えもう一つの顔に。イベントも共に成長しているんですね。

 

商業も観光も元気の無いマチナカで、僕たちは紆余曲折しながらもなんとか、この縁のある日”縁日”に携わってこれた。そして、このタイミングで、マチナカに 在る旧内山下小学校において、副題にもあるが”マチノブンカサイ”として再び開催されることに大きな喜び…、いや、むしろ運命的なものさえも感じる。もはや僕たちではなく、誰もが、立派な神輿の担ぎ手なんだ、という事実に喜びを隠せない。

 

とにかく夢中だった。あの懐かしい夜の匂いを再び味わえるという歓び。この祝祭が果てしなく続いてゆきますように。そして、この日を境に、”石垣の上に校舎”と言う、江戸から伝わる希有な旧内山下小学校跡地が、これからの時代を生きる地域の人々にとっての新たな縁の場になり、そして人々は喚起され、再びこの城下町に活気と賑わいが起きますように。

 

2012年7月7日七夕の夜に 真夏の夜の夢・実行委員会